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治療法の組み合わせ方、進め方

患者さんの状況、症状に応じて治療の組み合わせを決めていきます。 おおまかにご紹介させていただきますと、次のようになります。

非浸潤がんの場合
→手術療法、放射線治療(必要に応じて内分泌療法)
乳腺は「乳管・小葉」という小さな構造物が集まってできています。 そして、「筋上皮細胞」という壁につつまれています。 がん細胞が壁のなかにとどまっているものを「非」浸潤がんと呼びます。 壁のなかにとどまっている状態であれば、壁ごとがんを取り除く「手術治療」を行います。 また、「乳房温存手術」ですむことが多く、その場合は「放射線治療」も行います。
※場合によっては、内分泌療法を行う場合もあります。反対側の乳房における乳がんを抑えることを目的にします。

浸潤癌の場合
→手術療法(+放射線治療)+薬による治療
がん細胞が大きくなり、壁をのりこえて(壊して)いる状態です。 壁をこえると、何個かのがん細胞は、リンパや血液の流れにのって、ひそかに全身を巡っている可能性があります。 このため、浸潤がんと診断された場合は、手術療法のほかに、薬による治療も行います。
しこりの状態によって、どちらを先にするか後にするかを考えます

1.しこりが小さい場合
手術療法を先に行い、薬による治療を後に行う場合が多いです。

2.しこりが大きい場合
しこりが大きい場合は、よく相談して、どちらを先にするか決めます。 どちらを先に行っても、再発が少なくなる、再発が増えるなどの治療の結果に差はありません。

・手術療法を先に、薬による治療を次に
手術療法を先にした場合は、次のような利点があります。
 ①脇の下のリンパ節に対する手術が、センチネルリンパ節生検が行える。
 ②しこりとして感じる乳がんがなくなるので、精神的に楽になる。

・薬による治療を先に、手術療法を次に
対して、薬による治療を先にした場合は、次の利点があります。

 治療でしこりが小さくなると、手術で切除する部分が小さくなる可能性がある。

乳房温存術を行う際には、やはり切除の量が少ないほど形が自然な形になります。 しこりが小さいほど有利ですので、このような方には手術前に薬による治療をお勧めします。 また皮膚のはれを伴うほど大きなしこりの場合でも、薬による治療が効けば、切除ができるようになることがあります。

ただし薬による治療を先にすると、しこりの周囲のリンパの流れが変化すると言われています。 ですので、センチネルリンパ節を見つけることが難しくなります。 そのために、脇の下の手術方法として、センチネルリンパ節生検ができなくなってしまいます。 しこりがまだ小さく、また脇の下のリンパ節が腫れていないという場合は先に手術を行います。

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移植・再建・内視鏡外科

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